色鉛筆で風景画を描きはじめたきっかけ

独学で色鉛筆画を始めたきっかけ

私は色鉛筆を使って風景画を描いています

 

そんな私ですが、学生時代は絵を描くのが大嫌いで
美術には全く興味がありませんでした

 

中学校の美術の授業を最後に
それ以降、絵の勉強する機会のなかった私が
どうして風景画を描くようになったのか
をお話したいと思います

 

 

私の職業は看護師です
現在はクリニックで働いていますが
一番初めの勤め先は大学病院の病棟勤務でした


病棟勤務は夜勤もあり、身体的にも精神的にも
疲れることが多い毎日でした

 

 

ストレス解消に、近所の公園を散歩したり
ベンチに座ってのんびりしたりすることも多く
時々季節の花を見るために、少し遠出をするのも
楽しみの一つでした

 

 

25歳の頃は、光が感じられるような風景写真
たくさん撮ることが、ストレス解消となりました

 

 

光が感じられるような風景を見ることで
心が落ち着き、ホッとできる自分がいました

 

この心癒される感覚をいろんな人と共有したい
という気持ちが自分の作品の根底にあります

 

 

そしていつの間にか写真のこだわりとして
「人工物が写らないようにしたい」
「光と影のバランスが撮れた写真を撮りたい」
と思うようになりました

 

 

しかし、このような写真を撮り続けるのは難しく
次第に「絵なら思い通りの世界観になるのではないか」
と思うようになりました

 

これが、風景画に興味を持ったきっかけです

 

そして実際に風景画を描こうと思ったきっかけは
「木村新」さんという風景画家さんとの出会いです

 

木村さんは独学で油絵を学び
現在も風景画を描いて活躍されている方です

 

木村さんの絵は「光が感じられるような風景」で
何回か木村さんの個展で絵を見ているうちに
私もこのような絵を描いてみたいと思うようになりました

 

 

そんな出会いときっかけがあり
27歳の時に独学で風景画を描き始めるようになりました

 

 

今現在も、心象風景に近い世界観を出せること
を目標に風景画を描いています

コツコツと絵を描き続けるための工夫

私が色鉛筆を画材に選んだ理由は
「色鉛筆の優しい色合いが好きだから」です

 

しかし、それ以上に
「使ったことがあって簡単に描ける」
「家にある」
「持ち運びや片付けが楽」
というのも大事な決め手でした

 

 

「初めてのことを始めるのが苦手」
「面倒なことは続かない」
「上手くいかないとすぐに嫌になる」
そんな自分の性格をよくわかった上での選択でもあります

 

 

 


好きこそ物の上手なれのところでもお話したように
絵を上達させるには「やる気」と「継続」が必要です

 

 

私の場合、自分の性格と今までの3日坊主の経験から
始めから意気込まない
今できることから始める

完璧を求めない
これを風景画を描く時のルールとしました

 

 

 

工夫1  道具は買わないで始める

 

道具を買いそろえて満足してしまうことが多かったので
家にあるB5のスケッチブックと小学生の時の色鉛筆
を使って描き始めました

 

 

 

工夫2  写真を見て描く

 

何回か家の近所の風景を描いてみたのですが
思った通りの構図が取れませんでした
そこで、写真で撮った風景を描き写すことから始めました

 

 

 

工夫3  描きたいもの以外は描かない

 

私の失敗談でもお話したように
建物が入っていない風景画を描き続ける
というのは、大きな決断でした
しかし、結果的に継続して絵を描くことにつながりました

 

 

「やる気が出る」「継続ができる」方法は個人差があるので
自分に合った方法を考えてみるといいと思います

 

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色鉛筆画の試行錯誤

色鉛筆で風景画を描き続けていくうちに
いろいろな課題に直面しました
それをどのように解決していったのかお伝えします

 

 

1、混色の勉強

 

 

一番初めに直面した課題は
色数が少ない絵になることでした

 

絵に色数と奥行きを出すために参考にしたのは
「趣味悠々 色鉛筆で楽しむ日帰り風景スケッチ」
という本です

 

色の塗り方・重ね方の見本がたくさんあり
それを参考にすることで、混色の技術が上がりました
今でも私の色の使い方・塗り方はこれが基本となっています

 

 

 

 

 

2、色鉛筆の変更

 

 

小学生の時に使っていた色鉛筆ということもあって
ワックスが多くて色が重ねられない
という問題がでてきました

 

そこで、無印良品の色鉛筆トンボの色辞典に変えました

 

色辞典のパステル調の色鉛筆を使うことによって
たくさんの色を重ねられるようになり、色の深みが増しました

 

 

 

 

 

3、作品のサイズ変更

 

 

30歳の時、B5のサイズ以上の作品に挑戦しました
現在ではA4サイズF6サイズ(409×318mm)
の作品が中心となっています
                                                      


作品のスケールも大きくなり、初期に比べて
見応えのある絵が描けるようになりました

 

 

 

 

 

 

4、作品の制作時間の短縮

 

 

32歳の時、近所の画廊に作品を展示できる機会を頂きました

 

その時初めて、締め切り時間を設けて絵を描く
という経験をしました

 

作品1枚仕上げるのに数ヶ月から1年かかっていたため
作品の時間短縮が課題となりました

 

 

 

 

 

5、色鉛筆以外の画材の利用

 

 

33歳の時に、色鉛筆以外の画材にも目を向けはじめ
「パステルシャインアート」を学ぶようになりました

 

 

パステルシャインアートの技法を使うことによって
作品自体も柔らかい絵に仕上げられるようになり
作品の時間短縮にもつながりました

 

 

 

 

 

6、色彩検定の受験

 

 


35歳の時、色の知識を深めるために
色彩検定を独学で勉強
3級・2級を取得しました

 

 

感覚のみで色を選んでいたものが
「どうしてこの色を使うのか」
「何色を使うと効果的か」など
その根拠を答えられるようになりました

 

 

色の使い方は以前と大きく変わっていないのですが
色の選び方・使い方に迷いがなくなり
自信を持つことができるようになりました

 

 

 

7、風景画の描き方の変更

 

 

私のこれからの課題は
写真をみて描く方法からの離脱です

 

実際の風景を見ながら描いたり、好きな風景を想像して描いたり
現在も、試行錯誤を繰り返しています

 

そして今後は、より心象風景に近い作品
描いていきたいと思っています

 

 

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