使いやすい色鉛筆の分類方法

同系色ごとに色鉛筆を分類する

ここでは色の違いがわかって使いやすい
同系色ごとに色鉛筆を分類する方法
を説明していきます

 

色鉛筆を「赤のグループ」「青のグループ」...など
似たような色でまとめていく方法です

 

 

分類するのは、この11種類です

 

」「」「」「黄緑」「
青緑」「」「青紫」「」「赤紫
無彩色(白・黒・灰色)」

 

 

 

 

分類する時のルール

 

※明暗や濃淡は関係なく「色みだけ」で判断します
※芯の色ではなく、実際に塗った色で分類します
中間の色は「赤」「黄」「緑」「青」「紫」に分類します
(例)赤と橙の中間の色→赤、黄緑と緑の中間の色→緑

 

 

 

 

基準となる色を選ぶ

 

色鉛筆によっては、青緑や赤紫など無いこともありますが
各色で基準となる色鉛筆を決めると分類しやすくなります

 

 

基準となる色鉛筆を選ぶ場合は
・鮮やかでわかりやすい色
・誰が見ても同じ色だと答える色
・自分がイメージしやすい色
がオススメです

 

 

 

使っている色鉛筆の中から基準となる色を決めました

 

どの色に分類するか悩んだ時は
基準の色と見比べてどの色に近いか見ていくと
分類しやすくなります

 

 

 

わかりにくい色を分類する

 

色がわかりにくい原因には
色が「薄い」「暗い」「くすんでいる
というのが考えられます

 

特に分類しにくいのは
ピンク、茶色、肌色やクリーム色
などの色です

 

これらは、パッと見ただけでは

すぐに11種類に分類できない色だからです

 

 

しかし、次のように考えると分類しやすくなります

 

ピンク・・・「赤」か「赤紫」を薄くした色
茶色・・・「赤紫」か「赤」か「橙」か「黄」を暗くした色
肌色、黄土色、クリーム色
   ・・・「橙」か「黄」をくすませた色、又は薄くした色

 

あとは実際に塗ってどの色に近いかで判断します

 

 

 

さて、手持ちの色鉛筆を同系色ごとに分類できたでしょうか?

 

 

色鉛筆を同系色でまとめるとこんな感じになります

 

  赤     橙    黄   黄緑     緑

 

 青緑   青   青紫    紫  赤紫  無彩色

 

 


分類したものをみると、色にまとまりがあるのがわかります
後から違和感を感じたら分類し直してください

 

 

 

 

次は、この分類した色鉛筆を使って
1本1本の色鉛筆がどのような色なのか
その違いがわかる方法を説明していきたいと思います

 

ページの先頭へ戻る

色の違いがわかるためには...

先ほどの同系色ごとにわけた色鉛筆を使って
もっと色の違いがわかる方法を紹介します

 

ここでポイントになるのが
色み」「明るさ」「鮮やかさの違いです
「色相」「明度」「彩度」とも言います

 

 

この3つを組み合わせたものが、色の特徴です

 

※詳しくは 色の三属性(色相・明度・彩度)へ

 

 

 

先ほどは色鉛筆を「色み」で分けました
図1の10色と無彩色(白・黒・灰色)に分類されています

 

図1

 

 

 

ところが、色鉛筆の中には
この10色にぴったりとは当てはまらない
隣の色との中間の色が含まれています

 

これが微妙な「色の違い」として感じられます

 

 

さらに、同じグループ内の色でも
明るさと鮮やかさが違う色鉛筆では
色の印象が大きく違うように感じます

 

 

つまり、先ほどグループ分けしたものを
「色み」「明るさ」「鮮やかさ」の違いで細かくみていくと
色鉛筆の1本1本の色の違いがわかる
ということになります

 

 

 

 

それでは早速、赤のグループの色鉛筆を例に
色みの違い、明るさと鮮やかさの違いをみてみましょう

 

 

ページの先頭へ戻る

色みの違いを確認してみよう

@色みの違い

 

 

赤のグループに分類された色鉛筆を見て下さい

 

そこには、「赤」に分類しようか悩むような
赤の隣の色(赤紫や橙)が混じった赤
含まれていませんか?

 

 

赤に分類した色鉛筆のグループには

 

「赤」

 

「赤紫に近い赤」 = 「赤と赤紫の中間の色」

 

「橙に近い赤」 = 「赤と橙の中間の色」

 

3種類があります

 

 

 

同じように他の色のグループにも

 

分類した色

 

左側の色との中間色

 

右側の色との中間色

 

3種類があります

 

※色鉛筆の色数が少ないと、3種類ないこともあります

 

 

 

こちらは、私が赤に分類した色鉛筆を塗った色です
(※スキャンしたため、正確な色ではありません)

 

赤紫に近い赤←          →橙に近い赤

 

左側は「赤紫」に近く、右側は「橙」に近い赤です

 

 

色は主観で分類しているので、人によっては
「赤紫に近い赤」を「赤紫」、「橙にい近い赤」を「橙」
と分類する人もいます

 

しかし、どちらの色に分類されても
赤と赤紫の中間の色赤と橙の中間の色
となります

 

 

仕事で「正確に色を伝える」ということでなければ
どちらの色に分類しても問題ないです

 

 

 

次は、明るさ(明度)と鮮やかさ(彩度)に注目してみましょう

 

 

ページの先頭へ戻る

明るさと鮮やかさの違いを確認してみよう

A明るさと鮮やかさの違い

 

 

今までは「色みの違い」だけをみてきましたが
今度は色の明るさ鮮やかさをみてみます

 

 

色の明るさは「明度」とも言われます
最も明る色が白、最も暗い色が黒です
単純に「明るい色」「暗い色」なのでわかりやすいですね

 

 

 

色の鮮やかさは「彩度」とも言われます
鮮やかな色とは、高画質なカラー写真絵の具のような
色みがはっきりとわかる色です
その逆は、色みが少ない色・くすんだ色となります
色あせた写真白黒写真をイメージするとわかりやすいです

 

 

 

明るさと鮮やかさは組み合わせて考えるとわかりやすいです
今回は、大まかに4つに分類してみます

 

 

@ 鮮やかな色(純色)

 

 

鮮やかな色は「純色」、「ビビットカラー」とも呼ばれます

 

白も黒も混ざっていない色で「赤」「青」「黄」「緑」などの
絵の具の色をイメージしてもらうとわかりやすいです
(※ピンクや茶色は純色には含まれません)

 

明るさは「明るくも暗くもない色
鮮やかさは「最も鮮やかで色みがはっきりしている色
という特徴があります

 

 

色数が少ない色鉛筆セットは純色が多いのが特徴です

 

 

 

A 薄い色・明るい色(パステル調の色)

 

 

純色に「白」を加えた透明感があるパステル調の色です
明るさは「明るい色
鮮やかさは白が多くなるほど「薄い色」(色みがない色)
となり、白に近づきます

 

 

 

B 暗い色・濃い色

 

 

純色に「黒」を加えた濃く・暗い色です
色に濁りがないのが特徴です
明るさは「暗い色
鮮やかさは黒が多くなるほど「暗い色」(色みがない色)
となり、黒に近づきます

 

 

 

C くすんだ色、濁った印象の色

 

 

純色に「灰色」を加えた色です
明るい灰色を加えると、薄い色・明るい色が濁った感じとなり
暗い灰色を加えると、暗い色・濃い色が濁った感じとなります

 

色の特徴は「くすんだ色」で「渋みのある色」「地味な色
と感じることが多いです

 

 

 

今の説明を図で表すとこのようになります

 

 

さらに、赤に分類した色鉛筆を
明るさと鮮やかさでまとめたものです

 

 

「赤」以外のグループも同じようにまとめることができます

 

 

このようにして、自分の持っている色鉛筆の
色み(色相)、明るさ(明度)、鮮やかさ(彩度)
がわかるようになると、色で迷うことが少なくなります

 

 

詳しくはこちらへ

 

※色の三属性(色相・明度・彩度)

 

※色調(トーン)

 

 

 

それでは、この知識を使って
具体的な色の使い方や塗り方を紹介していきます

 

 

←前の記事へ        ページの先頭へ戻る         次の記事へ→